例えば魔女と恋をして


「俺も食べたーたいっ‼」

「えっ⁈‼」

まさかの暁君からのプレゼントを食べたい宣言っ⁉

普通、飾るでしょ⁉

食べるなんて勿体無い‼


「だめだよ!これは神棚にあげてから食べるんだからっ‼」


「なんのために?てか、神棚ねーじゃん。」


呆れた顔の新太を、私がケーキの箱を抱きしめながら睨みつけると

ようやく察したように笑った。



「ああ、あの彼が姉ちゃんの王子様?

なかなか雰囲気の良さそうな人だね。

でも、せっかくの頂き物を腐らせるのは相手に悪いんじゃない?」


フォークをちらつかせながら余裕の笑顔っ…。



暁君に悪いだなんて言われたら…


そんなの…


そんなの…


食べるしかないじゃない…。


「あんたは1個だけよ?」

「ケチっ‼」

「私が貰ったんだからっ‼」

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