例えば魔女と恋をして
「太るぞ!」
「いいのっ‼太ってもいいから私が食べるのっ!
新太は食べたら早く帰りなよね」
「言われなくてもね。彼女に会いに来ただけなのに…
そっちの方に行くなら星歌ちゃんに採れたての野菜を持ってってー。って母さんと婆ちゃんうるせーから届けに来ただけだよ。
駄賃がケーキ1個なのは安すぎるけど、姉ちゃんの初恋からのプレゼントって事で今回は1個で我慢してやる。」
「お駄賃をもらおうとしてる所からもう性格が悪いのよ。」
悪態をつきながらも
口に頬張ったケーキの甘さに、ほわんとした幸せが体の中を満たして行く。
ああ…
なんだか暁君の味がしてきそう…。
私が魔女であることは隠しているから会社ではお礼を言えないけれど…
ありがとう。
やっぱりあなたが大好きっ‼