例えば魔女と恋をして


「確かに魔女には謎が多いよな…先輩達もハッキリしたことは教えてくれねえし…。


特に俺や他の魔女と違う課の人間は本気で噂を信じて魔女とは絶対に関わろうとはしてないけど…どうした?


なんかあったのか?」



「んー…いや、大したことじゃないんだけどさ」


ぼんやりしていたのと

話しのながれで

つい、魔女から告白された事を話してしまった。

すると矢田は大きな声をあげて驚きやがったんだ。


この


社員食堂という公衆の面前で。



「マジかよっ‼お前、魔女に告られたのっ⁉


ヤバくね‼

どうすんだよっ‼勿論、断ったんだろ⁉」


その声は食堂に響き

みんなが俺たちに視線を向けて騒ぎ始めた。


俺が矢田に声がデカイ!と注意するのも遅く…



その、声は離れていたテーブルにいる彼女にも聞こえてしまったらしい…。



彼女は静かに振り返り

俺を見ていた…。(と、思う)



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