僕が嫌いな君が好き
ー濱田sideー




ーどっちが先に落とせるかー

サークルの仲間とゲームをしてた。

よくやる遊びで、今回のターゲットは森真由美。

一個年下の女の子。

なんとなく、もう俺のこと気にかけてるだろうなって時に、デートに誘って…

だけど邪魔者が入った。

藤崎、とかいうやつ。

1年生の後輩らしい。

今ええ時やのに…。

なんとなくあいつは、真由美ちゃんのこと好きそうやから早いとこ決着付けな…。


「真由美ちゃんのことが好きやから」


泣いている君の弱みにつけこむ。

俺はきっと悪者で…

でも、ええねん。

所詮遊びやねんから。


「…私も、好きです…」


ほら、落ちた。

あとは俺が、


「俺と、付き合ってくれる?」


こう言えばいいだけ。

君の答えは、


「…はい」


もう、決まってるんだから。
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