僕が嫌いな君が好き
ー真由美sideー




「はぁ…濱田さんっ!」


必死に追いかけて探して…

やっと見つけた。

早く、誤解を解かなきゃ…


「さっきのは誤解です!私は本当に、彼とは何も!!」


「もういいって!」


振り返った彼は、少し目が潤んでる気がした。


「言い訳とか、聞きたないから」


「違う!」


「お似合いなんちゃう?あいつの方が…」


きつく言い放って、私に背を向けた彼を、もう追いかける力はなかった。

終わりなんだ…ほんとに…

終わってしまったんだ…

…藤崎くんのせいで。
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