僕が嫌いな君が好き
ー濱田sideー
背後から俺を呼び止める声が聞こえた。
なんで追いかけてきたんや…
俺が今まで付き合った女は、皆ゲームやった。
遊びでしか、もう付き合えなかった。
本気で惚れたら負け…
だから俺はいつだって、悪者を演じて…
自分にも言い聞かせた。
純粋な恋愛ドラマには、巻き込まれたくない。
でもそれ以上に君だけは、俺の面倒な恋愛事情に巻き込みたくなかった。
これ以上、惚れさすなよ…
あいつと付き合えば君は、幸せになれるんやから。
俺の事なんてさっさと嫌いになってや…
昔、俺が初めて恋をした人。
その人は先輩で、だけど俺は勇気を出して告白した。
―いいよ、付き合ってあげる―
俺は幸せやった。
好きな人の隣に入れることが…
恋をするって楽しいって思っていた。
なのに、突然…
(「…何本気だと思ってんの?最初から遊びやし、きもっ」)
あの人は突然、俺を罵り消えていった。
それから、俺は恋ができなくなった。
だけどどこか寂しくて…
誰かが隣にいて欲しくて…
あの人と同じ悪者に、俺はなった。
ゲームだったら、傷つかないで済むから。
なんでも笑い話にできるから。
そうやって、テキトーに付き合った女は、何人いたかも覚えていない。
今回も、ゲームのはずやった。
暇つぶしとしか思ってなかった。
でも、俺は何かを期待しだした。
もっと笑ってほしいなとか、こう言ったら君はどんな顔するかなとか…
そして、気付いた。
たぶん、好きなんやって…
このままではいられなかった。
これ以上傷付けたくない。
藤崎がきっと幸せにしてくれるから。
だから…君から離れた。
背後から俺を呼び止める声が聞こえた。
なんで追いかけてきたんや…
俺が今まで付き合った女は、皆ゲームやった。
遊びでしか、もう付き合えなかった。
本気で惚れたら負け…
だから俺はいつだって、悪者を演じて…
自分にも言い聞かせた。
純粋な恋愛ドラマには、巻き込まれたくない。
でもそれ以上に君だけは、俺の面倒な恋愛事情に巻き込みたくなかった。
これ以上、惚れさすなよ…
あいつと付き合えば君は、幸せになれるんやから。
俺の事なんてさっさと嫌いになってや…
昔、俺が初めて恋をした人。
その人は先輩で、だけど俺は勇気を出して告白した。
―いいよ、付き合ってあげる―
俺は幸せやった。
好きな人の隣に入れることが…
恋をするって楽しいって思っていた。
なのに、突然…
(「…何本気だと思ってんの?最初から遊びやし、きもっ」)
あの人は突然、俺を罵り消えていった。
それから、俺は恋ができなくなった。
だけどどこか寂しくて…
誰かが隣にいて欲しくて…
あの人と同じ悪者に、俺はなった。
ゲームだったら、傷つかないで済むから。
なんでも笑い話にできるから。
そうやって、テキトーに付き合った女は、何人いたかも覚えていない。
今回も、ゲームのはずやった。
暇つぶしとしか思ってなかった。
でも、俺は何かを期待しだした。
もっと笑ってほしいなとか、こう言ったら君はどんな顔するかなとか…
そして、気付いた。
たぶん、好きなんやって…
このままではいられなかった。
これ以上傷付けたくない。
藤崎がきっと幸せにしてくれるから。
だから…君から離れた。