僕が嫌いな君が好き
ー真由美sideー




急に私に告白してきたこの子。

噂になる前から、覚えていた。

だって、入学式くらい髪色暗くするやろ?

金髪できたんやもん…


「藤崎くん、だよね?」


なんで知ってんの?みたいな顔してることに逆に驚きやしな。

知らん子にしつこくつきまとわれるんも面倒やから、


「君みたいなチャラいの。好きにならんって言うてんの」


きっぱり言ってもうたけど、きつく言いすぎたかなって少し後悔した。

この後悔がのちのち私の気持ちを変えてしまうなんて…

少しも思ってなかった。
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