僕が嫌いな君が好き
ー真由美sideー
「おはようございます!」
また現れたこの子は、髪を真っ黒に染めていた。
…ちょっと、かっこよかった。
まあ、見た目だけはね?
でも、単純脳すぎて、改めて子供だなって思ってしまった。
だけど、彼に言われたことは、たしかに事実だった。
見た目だけで、チャラそうだなって思って…
事情も聞かんとナンパとか決めつけたのは、私の悪かった所…。
的確すぎて、何も言えなくて、でもなんだ悔しくて俯いていたら、
「真由美ちゃん!」
少し遠くから、私を呼ぶ声。
サークルでお世話になってる、3年生の濱田さんやった。
すごく優しくて、大人で、少し気になってる人。
藤崎くんから逃げるように、濱田さんのもとへかけていった。
「あ、あれ?話してたんやないん?ええの?」
「あ、はいっ。もう済んだんで!」
濱田さんと歩き出してからも、藤崎くんの事を気にかけている自分がいた。
じゃあねぐらいは、言ってあげればよかったかな?
って、あの子に優しくする必要も無いか。
濱田さんといるといつもドキドキするけど、色んな意味で胸がざわついた。
「あ!せや、」
急に鞄の中をゴソゴソと漁り出した、濱田さん。
そして、出てきたのは、二枚のミュージカルのチケット。
「ディズニー好き言うてたよな?舞台衣装の勉強にもなるし…」
それは、私がずっと、観に行きたかったもので…
「はい。あげるわ」
「いいんですか!?」
人気公演だから、そう簡単には手に入らないチケット。
「あ、1枚は俺が貰ってもいい?」
「へ?あ、はい…?」
「一緒に行きたいなあって思って」
濱田さんと、私が?
二人で…一緒に…?
え、それって…。
「…デートですか?」
「まぁ…そうとも言うかな、笑」
何もかもが嬉しすぎて、頭が混乱した。
「いい、んですか…?」
「真由美ちゃんは?俺と二人でも嫌やない?」
「全然!むしろ、嬉しいです!」
思わず口走った言葉に、恥ずかしさがこみ上げる。
濱田さんは嬉しそうに優しく微笑んでいて。
「よかった、笑じゃあ、今度の日曜日にね!」
二人きりになるシチュエーションは、学校内では何度かあったけど…
二人きりでどこかへ出かけるのなんて初めてで…
今から緊張してまう。
「おはようございます!」
また現れたこの子は、髪を真っ黒に染めていた。
…ちょっと、かっこよかった。
まあ、見た目だけはね?
でも、単純脳すぎて、改めて子供だなって思ってしまった。
だけど、彼に言われたことは、たしかに事実だった。
見た目だけで、チャラそうだなって思って…
事情も聞かんとナンパとか決めつけたのは、私の悪かった所…。
的確すぎて、何も言えなくて、でもなんだ悔しくて俯いていたら、
「真由美ちゃん!」
少し遠くから、私を呼ぶ声。
サークルでお世話になってる、3年生の濱田さんやった。
すごく優しくて、大人で、少し気になってる人。
藤崎くんから逃げるように、濱田さんのもとへかけていった。
「あ、あれ?話してたんやないん?ええの?」
「あ、はいっ。もう済んだんで!」
濱田さんと歩き出してからも、藤崎くんの事を気にかけている自分がいた。
じゃあねぐらいは、言ってあげればよかったかな?
って、あの子に優しくする必要も無いか。
濱田さんといるといつもドキドキするけど、色んな意味で胸がざわついた。
「あ!せや、」
急に鞄の中をゴソゴソと漁り出した、濱田さん。
そして、出てきたのは、二枚のミュージカルのチケット。
「ディズニー好き言うてたよな?舞台衣装の勉強にもなるし…」
それは、私がずっと、観に行きたかったもので…
「はい。あげるわ」
「いいんですか!?」
人気公演だから、そう簡単には手に入らないチケット。
「あ、1枚は俺が貰ってもいい?」
「へ?あ、はい…?」
「一緒に行きたいなあって思って」
濱田さんと、私が?
二人で…一緒に…?
え、それって…。
「…デートですか?」
「まぁ…そうとも言うかな、笑」
何もかもが嬉しすぎて、頭が混乱した。
「いい、んですか…?」
「真由美ちゃんは?俺と二人でも嫌やない?」
「全然!むしろ、嬉しいです!」
思わず口走った言葉に、恥ずかしさがこみ上げる。
濱田さんは嬉しそうに優しく微笑んでいて。
「よかった、笑じゃあ、今度の日曜日にね!」
二人きりになるシチュエーションは、学校内では何度かあったけど…
二人きりでどこかへ出かけるのなんて初めてで…
今から緊張してまう。