無愛想で糖度高めなカレの愛
「夕浬くんの彼女さん!?」
「夕浬くんの伯母様!?」
同時に声を上げた私達は、ぽかんとした後、お互いにぷっと吹き出した。
最初にここに来た時、一度だけ会ったミツコさんは、あの時と変わらない笑顔と明るさでこちらに近付いてくる。
「やーだ、また会えるなんて! 夕浬くんに会いに来たの?」
「はい。そうなんですけど……」
ちら、と車がない駐車場に目をやると、彼女は手にしたビニール袋を軽く持ち上げ、困ったように笑う。
「私もいっぱいもらったみかんをおすそ分けしようと思って持ってきたんだけど、今あの子留守みたいなのよねぇ」
「やっぱりそうですか」
残念な気持ちで苦笑する私に、ミツコさんはバッグからスマホを取り出しながら言う。
「メールしたんだけど、まだ返事来なくて……あ、そうだ!」
何かを思い付いたらしく、ぱっと顔を明るくする彼女を見て、私は少し首をかしげる。すると、彼女はこんな提案をしてきた。
「ねぇ、あなた今時間ある? もし良ければ、あの子から連絡あるまで少しお茶して待ってない?」
「えっ!?」
突然のお誘いに、何の心の準備もしていなかった私は戸惑いの声を上げる。
「夕浬くんの伯母様!?」
同時に声を上げた私達は、ぽかんとした後、お互いにぷっと吹き出した。
最初にここに来た時、一度だけ会ったミツコさんは、あの時と変わらない笑顔と明るさでこちらに近付いてくる。
「やーだ、また会えるなんて! 夕浬くんに会いに来たの?」
「はい。そうなんですけど……」
ちら、と車がない駐車場に目をやると、彼女は手にしたビニール袋を軽く持ち上げ、困ったように笑う。
「私もいっぱいもらったみかんをおすそ分けしようと思って持ってきたんだけど、今あの子留守みたいなのよねぇ」
「やっぱりそうですか」
残念な気持ちで苦笑する私に、ミツコさんはバッグからスマホを取り出しながら言う。
「メールしたんだけど、まだ返事来なくて……あ、そうだ!」
何かを思い付いたらしく、ぱっと顔を明るくする彼女を見て、私は少し首をかしげる。すると、彼女はこんな提案をしてきた。
「ねぇ、あなた今時間ある? もし良ければ、あの子から連絡あるまで少しお茶して待ってない?」
「えっ!?」
突然のお誘いに、何の心の準備もしていなかった私は戸惑いの声を上げる。