無愛想で糖度高めなカレの愛
どうやら、安達さんの告白を断った時に夕浬くんが私の名前を出したことが、噂の発信源になったらしい。
まぁそうでなくても、あの時私も安達さんと顔を合わせてしまったし、会社の駐車場で堂々と抱き合ったりもしちゃったわけだし、バレても仕方ないよね。
社内恋愛禁止なんて規則はないから、私達も隠すことはしないけど、こういう会議の時はすごーく気まずい……。
皆の好奇の視線を感じつつ、なんとか会議を終えると美結ちゃんとオフィスに向かう。けれど、今日は篠沢課長も一緒だ。
「今日も絶好調だったわね、間宮さん」
嫌味なのか褒め言葉なのか、微妙なことを言って笑う彼女。
すると、にんまりする美結ちゃんが、「そりゃあ彼がいますから~」なんて言ってくれちゃうものだから、私はギョッとして目を開く。
「ちょ、美結ちゃん……!」
「まったく、会社を何だと思ってるのかしら」
ほら、お局様の顔が一瞬にして険しくなってるよ!
私達の噂は当然課長の耳にも入っているけど、できれば触れないでおいてほしい話題なんだから!
……と、ひとり焦る私を見て、課長はおかしそうに吹き出し、「冗談よ」と言った。
まぁそうでなくても、あの時私も安達さんと顔を合わせてしまったし、会社の駐車場で堂々と抱き合ったりもしちゃったわけだし、バレても仕方ないよね。
社内恋愛禁止なんて規則はないから、私達も隠すことはしないけど、こういう会議の時はすごーく気まずい……。
皆の好奇の視線を感じつつ、なんとか会議を終えると美結ちゃんとオフィスに向かう。けれど、今日は篠沢課長も一緒だ。
「今日も絶好調だったわね、間宮さん」
嫌味なのか褒め言葉なのか、微妙なことを言って笑う彼女。
すると、にんまりする美結ちゃんが、「そりゃあ彼がいますから~」なんて言ってくれちゃうものだから、私はギョッとして目を開く。
「ちょ、美結ちゃん……!」
「まったく、会社を何だと思ってるのかしら」
ほら、お局様の顔が一瞬にして険しくなってるよ!
私達の噂は当然課長の耳にも入っているけど、できれば触れないでおいてほしい話題なんだから!
……と、ひとり焦る私を見て、課長はおかしそうに吹き出し、「冗談よ」と言った。