無愛想で糖度高めなカレの愛
「今言ったばっかりじゃない! 男女ふたりきりで一晩過ごす状況では、そういうコトになるんでしょ!?」
「…………」
無言、かつ無表情で腕を組む河瀬くん。
どういうリアクションだと解釈したらいいのよ、それはー!
頭を抱える私に、彼はこんなことを言う。
「でも、間宮さんにとってのメリットはたくさんありますよ」
「メ、メリット?」
ちら、と目線を向けると、彼は人差し指を立てて、そのメリットとやらを挙げ始める。
「まず一つ目、お金が掛からない。二つ目、味はいたって普通だけど僕が手料理を振る舞いましょう。三つ目、チョコレートについて朝まで語り合えます」
「三つ目はメリットなのかなぁ……」
再び頭を抱える私。
うーん、でも二つ目までは結構魅力的……。
河瀬くんが作る手料理なんて滅多に食べる機会はないだろうし、正直どんな生活をしているのか興味もある。
彼の暮らしぶりを見てみたい、という好奇心がくすぐられてしまうのだ。
心が揺れる。……けど、やっぱりふたりきりで朝まで過ごすっていうのは危険だよね。
彼が私なんかに欲情することはないに等しいだろうけど、万が一、念のため!
そう考え直していると、いい断り方があることに気付いた。
「…………」
無言、かつ無表情で腕を組む河瀬くん。
どういうリアクションだと解釈したらいいのよ、それはー!
頭を抱える私に、彼はこんなことを言う。
「でも、間宮さんにとってのメリットはたくさんありますよ」
「メ、メリット?」
ちら、と目線を向けると、彼は人差し指を立てて、そのメリットとやらを挙げ始める。
「まず一つ目、お金が掛からない。二つ目、味はいたって普通だけど僕が手料理を振る舞いましょう。三つ目、チョコレートについて朝まで語り合えます」
「三つ目はメリットなのかなぁ……」
再び頭を抱える私。
うーん、でも二つ目までは結構魅力的……。
河瀬くんが作る手料理なんて滅多に食べる機会はないだろうし、正直どんな生活をしているのか興味もある。
彼の暮らしぶりを見てみたい、という好奇心がくすぐられてしまうのだ。
心が揺れる。……けど、やっぱりふたりきりで朝まで過ごすっていうのは危険だよね。
彼が私なんかに欲情することはないに等しいだろうけど、万が一、念のため!
そう考え直していると、いい断り方があることに気付いた。