無愛想で糖度高めなカレの愛
そうだ、河瀬くんが手料理を振る舞ってくれると言っていたんだった。
余計な心配ばっかりしてないで、彼とのレアなひと時を楽しまなくちゃ。
私はイルミネーションが輝く街並みを眺めながら、考えを巡らす。
「そうだなぁ……逆に何が作れるの?」
「定番の家庭料理ならだいたいのものは。作ったことがなくても、レシピ通りにやればできるんで」
前を向いたまま話す彼の横顔を見つつ、さすが理系男子……と心の中で呟いた。
そうだよね、研究でも計量したりマニュアル通りの順序でやってるんだから、料理も似たようなものだもんね。なんだかとっても納得。
「じゃあ、ハンバーグとか」
なんとなく思い浮かんだ定番メニューを挙げると、ピクリと反応した河瀬くんは小さく頷く。
「いいですね、ハンバーグ。あれは科学を応用してできますから」
「科学?」
何のことやらわからないけれど、彼は多くを語らず「それにしましょう」と言って、まだ開いているスーパーへとハンドルを切った。
食材の買い出しを男の人とするなんていつぶりだろう。元カレは料理なんてまったくしない人だったから。
一緒にスーパーで買い物をするといったら、あの人が好きなお酒とおつまみくらいだったっけ。
余計な心配ばっかりしてないで、彼とのレアなひと時を楽しまなくちゃ。
私はイルミネーションが輝く街並みを眺めながら、考えを巡らす。
「そうだなぁ……逆に何が作れるの?」
「定番の家庭料理ならだいたいのものは。作ったことがなくても、レシピ通りにやればできるんで」
前を向いたまま話す彼の横顔を見つつ、さすが理系男子……と心の中で呟いた。
そうだよね、研究でも計量したりマニュアル通りの順序でやってるんだから、料理も似たようなものだもんね。なんだかとっても納得。
「じゃあ、ハンバーグとか」
なんとなく思い浮かんだ定番メニューを挙げると、ピクリと反応した河瀬くんは小さく頷く。
「いいですね、ハンバーグ。あれは科学を応用してできますから」
「科学?」
何のことやらわからないけれど、彼は多くを語らず「それにしましょう」と言って、まだ開いているスーパーへとハンドルを切った。
食材の買い出しを男の人とするなんていつぶりだろう。元カレは料理なんてまったくしない人だったから。
一緒にスーパーで買い物をするといったら、あの人が好きなお酒とおつまみくらいだったっけ。