無愛想で糖度高めなカレの愛
優しく抱きしめられていると、本当に恋人同士みたいだけれど。私達はまだ付き合っていないんだったと、今さらながら思う。
曖昧な関係のまま抱き合ってしまっていたとしたら、どうしよう……。
「あのー、昨日は私達、その……」
もごもごと口ごもる私に、夕浬くんはさらりと一言。
「セックスはしてませんよ」
「セッ……!」
クス、ってはっきり言われるとめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!
赤裸々な単語に動揺するも、していなかった事実には安堵する。
真っ赤になっているだろう私の髪に指を絡めながら、彼はふっと笑みをこぼす。
「明穂さん、すごく気持ち良さそうに眠っちゃったんで。しばらく寝顔見てたら、俺もいつの間にか落ちてました」
「そ、そうだったの?」
即寝してしまったことも、寝顔を見られていたことも恥ずかしくて、顔を上げられない。
年上のくせに、そしてただお邪魔するだけのつもりだったのに、こんな姿ばかりさらしてしまうなんて。
「情けない……」
「何で? いいんですよ、可愛い明穂さんをたくさん見られたから」
髪にキスをして夕浬くんがそんなことを言うから、私はますます顔を上げられなくなるのだった。
曖昧な関係のまま抱き合ってしまっていたとしたら、どうしよう……。
「あのー、昨日は私達、その……」
もごもごと口ごもる私に、夕浬くんはさらりと一言。
「セックスはしてませんよ」
「セッ……!」
クス、ってはっきり言われるとめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!
赤裸々な単語に動揺するも、していなかった事実には安堵する。
真っ赤になっているだろう私の髪に指を絡めながら、彼はふっと笑みをこぼす。
「明穂さん、すごく気持ち良さそうに眠っちゃったんで。しばらく寝顔見てたら、俺もいつの間にか落ちてました」
「そ、そうだったの?」
即寝してしまったことも、寝顔を見られていたことも恥ずかしくて、顔を上げられない。
年上のくせに、そしてただお邪魔するだけのつもりだったのに、こんな姿ばかりさらしてしまうなんて。
「情けない……」
「何で? いいんですよ、可愛い明穂さんをたくさん見られたから」
髪にキスをして夕浬くんがそんなことを言うから、私はますます顔を上げられなくなるのだった。