月下美人の咲く夜を

知らせを受けた俺が病院に着いた時にはすでに意識もなく、

「…咲月?……咲月!咲月!」

必死の呼びかけに応えることもなく、

そのまま逝ってしまった。



月が、



それはそれは綺麗に輝く夜だった。



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