シャボン玉

『私のことはおばさんってよんでもいいからね!』

ずいぶんパワフルな人だなぁ。

おばさんに連れて行かれるがままにお店の2階に行くともう、何人か人がいた。
ケーキを食べている人もいれば、桜餅を食べている人もいた。

ハルと窓側のふたり席に向かい合って座って待っていると、桜餅が運ばれてきた。
それと、何故かいちごティーも。

『あのー。頼んでないものが…。』

俺が言うと

『かわいい彼女さんと彼氏さんにサービスよ。』

え?ってハルと俺はなった。
でも俺は否定はしたくなかった。だって好きだから。
ハルはまさか否定するのかな。まさかじゃなくてもちろんか。

『…』

ハルは顔を赤くして黙っていた。
否定して…ない?
これってハルも俺のこと…

『早く食べよ!!おばさんありがとっ!!!』

ごまかすように言った。まぁいっか。


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