シャボン玉
『え?じゃあランは?』
『ランは2番手じゃないかなぁ?』
『お前らやばいな。』
ランは2番手……。
まあ、普通なら嬉しいけど最後だったからやっぱり勝ちたかったのかな?
『ねぇ、水筒持ってない?もう中身なくなっちゃってさー。』
『あー。あるよ。俺、あんまりスポドリ好きじゃないから余ってるよ。』
『本当!!ちょうだい!!!』
『わかったわかった(笑)。まって、鞄の中だから取ってくるよ。』
『一緒に行く〜』
鞄の中だから陸上部の練習場所のすみにある。
そこに最近サッカーボールがよく飛んでくるから危ないんだよなー。
できれば連れて行きたくないけどハルも行く気満々だし、別にそんなにしょっちゅうじゃないから大丈夫しょ。
2人で話しながら俺の水筒を取りに行った。
ハルは試合が終わって安心したのかちょっと疲れた表情をしていた。
俺もなんだか安心した。