─いつまでも白い雪─



「お前、惚れたか?吹雪に。」



砂羽…………?



「砂羽、何が言いたい?良いから出て行け。」



砂羽が怖い…。初めて砂羽を否定した。



「…ンだよ」


バァンッ


壁に叩き付ける手。


「……きなんだよ」



ドキリとした。砂羽の言葉に、じゃない。










茉莉の顔に。


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