斎藤一の秘密
斎藤side

なんだ……あいつは……原田は新撰組の中でも弱くわない。むしろ強いほうだ……原田は槍を得意としていて刀は苦手かもしれないがそれでも隊士には負けない。なのにあいつは一瞬で原田を負かしたのだ……何奴……
それにあいつの目が一瞬冷たくなったような気がした。それでも何故か楽しそうだった。俺は気配には敏感なほうだがあいつが居なくなった瞬間分からなくなった……あいつは危険だ。どこか人とは違う気配がする……。とりあえず、副長の所へ連れていかねば……




「ついて来い」



「……はい」



……沈黙が少し重く感じる。何故だろうか?コイツの気配はとこか俺に似ている……気がする。そんなはずはないのだが……
そんなことを考えているうちに副長の部屋についた。



「副長、斎藤です」



「入れ」



「「失礼します」」



「そいつか?庭にいたやつは」



「はい。さきほど目覚めました」



「……お前名は?」



「佐藤椿姫です」



「なぜここの庭にいた?」



「知りません」



「は?」



「覚えてません」

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