斎藤一の秘密
「いやです」



私は即答した。なんせ私は料理ができない。せいぜい味噌汁と卵焼き程度だ。そんなやつに女中だなんて無理だ。



「何故だ……?」



「料理ができないからです」



「「……は?」」



そんな斎藤さんまで……
あぁ……この時代は女性が料理できないなんてありえなかったけ。料理はできて当たり前の時代だったなぁ……困った……



「じゃあ何ができる?」



「うーん……あ!!剣道……剣術できます」



「女が剣をもつ……?お前変わってるな」



女だからって関係ないわっ
男尊女卑……今は女は家出家事やってろ時代なんだな……本当にそんなモノが存在したんだ……女に権利はない……自由も



「土方さんに言われたくありません」



鬼の副長と呼ばれているくせに可愛い俳句作る人に変わっているなんて言われる筋合いないわ。



「副長、コイツの剣の腕は確かです。ここに来る前に確かめました」



「ほぅ……斎藤にそこまで言わせるとは」



「……?どうも」



「では三番隊に入ってもらおう」



「っ!?良いのですか!?」



「何故だ?」



「てっきり一番隊に入れるかと……」



うーん……何話してるんだろう?ダメだ。なかなか話についていけない。



「まぁ女だしな」



「そうですか……」



「よろしく頼むぞ」



「はい」



あ、会話が終わったようだ。
良くわかんないけどこれって入隊することになったってことだよね?まぁこっちの方が都合がいいか。

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