斎藤一の秘密
そんなことを考えているうちにどこかの部屋についた。許可もなく入ったとこを見ると多分自室なんだろう。



「あの……斎藤さん……」



「なんだ」



「初対面でこんなの聞くのは失礼かもしれませんが………………あなたは…………ヴァン……吸血鬼……ですか?」




「何!?」



「あっすみませんっなわけないですよね」



やっぱりいきなり失礼過ぎたかな…………。これは怒っているよね……



「いや……悪かった……だから怯えないでくれ」



え…………?私怯えてた?そりゃ少しびっくりしたけど怯えるまでは……怯えているように見えたのかな?



「お前の言っていることは当たっている」



「俺は吸血鬼だ……」



「本……当……に?」



「あぁ……なぜだ?」



ガバッ



私は思わず斎藤さんに抱きついた。あまりにも嬉しくて。今まで誰もいなかった……わかってくれる人も。理解してくれる人も。初めて同族に会えた。




「なっ///何をするっ!?」



「嬉しいですッ!!やっと会えました!!」



「どういうことだ…………?」

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