斎藤一の秘密
斎藤side



「みんなっ離れろっ」





なんだこれは……どうなっている?こんなの初めて見たぞ…こいつはなんだ?こんなの俺には……





「ふぅ…んー!!」





佐藤の呻きが止んだ。





「…?なんだ?おさまったのか?」





いや…違う…コイツは佐藤ではないな…





「久々に出れたな。はぁー疲れたっ」





「誰だ?お前」





「何言ってんだ斎藤?」





「わたしか?私は椿姫だ。」






「違う」





「あははっ即答かよ」





周りにいたものたちが一斉に佐藤(?)に近寄った。





「うん?なにー?みんなして恥ずかしいなぁもう」





「お前は誰だ」





「だーかーらー椿姫だって」





「…どういうことだ」





「あれぇ?ここで話してもいいのぉ?鬼の副長さん」





「っ!俺の部屋に行く。ついてこい」





「はーい」





……なんだ。なんなんだこいつは。佐藤というが、佐藤とはまるで別人だ。





「みな、済まなかったな。俺たちは気にせず続けてくれ」

< 36 / 81 >

この作品をシェア

pagetop