斎藤一の秘密
...私が今現代に帰っても迎えてくれる家族も居なければ、友達もいない。
所詮私に出来ることは限りがある...。


よしっ!決めた!
私は歴史を変える!!
大好きなみんなのために...。



もしそれで私が消えてしまうとしても...。
好みが滅びるまでこの新撰組に尽くそう。


いよいよ明日だ。歴史上にも有名な『池田屋事件』。



蕎麦屋からの帰り不意に斎藤さんから尋ねられた。



「 お前にとって椿はどういう存在だ?」



「...?家族みたいな感じですよ。といっても最近まであまり会話もしてなかったですし、一緒にいた感じはなかったですけど」



「そうか...」



...?
斎藤さんは何が言いたいんだろう...。
もしかして自分も今後私みたくなるとか思ってるのかな?
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