斎藤一の秘密
「......斎藤さんっ!!」



あまりにも反応が無いので、大声で呼んでみた。



「!?何だ!?」



「どうしたんですか?副長の部屋に行ってから様子が変ですよ?」



「そ、そんなことはない...」



嘘だな...。
斎藤さんの瞳が微妙に揺れてるし。
いつもブレない斎藤さんにしては珍しいな...。
どうしたのかな?



斎藤side

なんでだ...。会って間もないのに...。
なぜ俺は椿姫をこんなにも心配している?
なぜ俺はこんなにも椿姫を戦場へ行かせたくないのだろうか...?



この組みの為ならば何だってしてきた男だぞ?



仲間意識...?
とは違うな。



「斎藤さん...?」



と、椿姫が上目遣いで斎藤を見た。



すると...




「ッ///」




何故だ...
わからんっ



ペチッペチッ



斎藤はとりあえず、自分の頬を叩き冷静になった。




< 76 / 81 >

この作品をシェア

pagetop