これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
押し寄せてくる人波に不快指数が上昇してくる。
もう我慢出来ない‼と思った瞬間、
……あれ?
体にかかる圧力が若干弱くなった。
原因を探るため首を回すと――……
「あ……阿久津くん?」
驚く事に、横にいたはずのアクマがあたしの後ろに移動し、僅かだけど隙間を作ってくれていた。
「……っつ……」
電車が揺れるたび苦しそうな顔をするけど、その空間は保たれている。
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