これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
こんな形にしたくなかった。
これでもちゃんと好きだったんだ。
「……おい」
どうせだったら、ちゃんと告白したかった。
自分の口から伝えたかった。
これじゃいくらなんでも中途半端だよ……
気づけば涙を流していた――……
「……!?おい、なぎっ……」
全てがどうでもよかった。
ここから逃げ出したくて堪らなかった。
静かにアクマを睨んで、
「サイテー……」
「……凪桜」
学校を飛び出していた――……