これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
「止めて、離してっ‼」
両脇からがっちりと固められる。
只でさえ力が強いのに、2人がかりとなると逃げ出すのは絶望的だ。
「はぁ……は……手こずらせやがって……」
近づいてきた男は、あたしの顎を掴み自分の方に向かせる。
「お楽しみはこれからだぜぇ??凪桜ちゃん……」
邪悪な笑みを見せる男。
「ぃ、ぃゃ……」
もう終わりだ。
そう覚悟した時――……
ーーブォン……ドルルルル……
出口から一台のバイクが突進して来て、男達のギリギリまで迫ってきた。
「うわっ」「あぶねえ」とか言いながら逃げ回る彼ら。
バイクはほんとギリギリで止まり、待ちに待った男が降りて来た。