これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
そして――……
「……凪桜っ」
「……っわゎ!?」
アクマはあたしを抱き締めて。
「良かった……無事で……」
安堵の息をもらした。
しかし、あたしは力の限りアクマを引きはがし怒鳴り付ける。
「触らないでよ、誰のせいでこうなったと思ってんの。アンタのせいだからね。
あたしを、アンタの彼女だと勘違いして、こんな目にあったんだから。
スッゴく怖かったんだからぁ」
怒りの収まらないあたしは、もはや半泣きだ。
アクマの事をアンタ呼ばわり。
普段のあたしでは考えられないことだった。