これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
……見てらんないわぁ。
あからさまなボディタッチに、目のやり場に困ってしまう。
彼女達の興味が自分からアクマに変わった事を機に、あたしはその場を離れた。
「今日も凪桜と一緒だから無理だ」
「何でそう嫌がるワケぇ!?」
「弁当作ってもらってんだよ。だから無理だ」
「はぁ!?弁当!?」
この大声には、クラス全員が山本さん達に目を向けた。
環菜達と合流したあたしも例外ではない。
その山本さんが、恐ろしい形相で睨んだ人物はあたしただ一人。
言いようのない不安が心の中に広がっていくのを、あたしは打ち消そうと必死だった。