これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
っ!?……誰かくるっ。
砂利を踏む足跡が聞こえ、あたしは慌ててトイレの個室に隠れた。
運動部の生徒だろうか?
緊張しながら息を潜める。
「…………」
その人物は、トイレに入る事はなかった。
しばらくそこにいたのは感じたけど、程なくして立ち去る足音がした。
あたはホッとして個室から出る。
「とにかく……体乾かさなくちゃ……」
しかし体を拭くための物は、もちろんの事なにも持っていない。