これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
 
少しだけ腕を緩め、あたしの顔を覗き込むアクマ。


顔にかかっている濡れた髪を、優しく分けてくれる。



かなりの至近距離に、恥ずかしくて視線を合わせられないよ。


その手が、軽く腫れた頬を撫でる。




「……っつ」


「……っ‼悪りぃ」



触れ方は優しかったけど、やはり痛みが走った。




「やったのは山本か」


ーードクンッ……!


アクマの言葉に、全身の血が引いていくような感覚に襲われる。





なぜ、山本さん達だと分かったの……?

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