これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
自分では手を下さず、手下にやらせる悪党っぷり。
……そうだよね。
コイツが、あたしの事好きだなんてやっぱり有り得ないよね。
危うく信じてしまうところだった。
付き合う付き合わないでオタオタしてるあたしは、そばで見ててさぞかし面白かったんだろうな。
「……おい、凪……」
何も答えないあたしに痺れを切らせて、返事を促すアクマ。
そんなアクマの言葉を遮って――……
「……別れて下さい」
絞り出すように……しかし、それでもしっかりと。
あたしは、とうとうその言葉を口にした。