これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
二人で帰る事に、慣れてしまったのか……。
「……本気だったら、もっと優しくしてくれるもん……怖い態度、取らないはずだよ……」
一人の帰り道はこんなにも寂しかったっけ?
「……ずっと、優しかったか……本当は……」
その時、背後にいた男達が動いた。
ーーガツン‼
「……!?ぎゃ!?」
後頭部を何かで殴られ、あたしはそのまま前に倒れこんだ。
数人の足音が聞こえてきて、自分の周りを取り囲まれる。
薄れゆく意識の中、あたしは「海藤さん……捕まえました」そう会話する声が聞こえたような気がした……。