これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
「阿久津くん‼」
安否を確かめようと走り寄ろうとしたけど、海藤によってそれは阻まれた。
腕を離してもらえない。
「なんだよぉ……もう終わりかよ、つまんねぇな」
「……ごほっ」
咳き込み、血を流して倒れているアクマ。
あたしは腰を抜かしてしまった。
「な、なぎ……さ……」
「こんなになってまで女の心配か?余裕だな♪」
腰を抜かしたあたしをその場に残して、海藤はつかつかとアクマに歩み寄る。