これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
 
あたしもそれに合わせて後退するんだけど――……



「頼むよ……凪桜」



……あ‼


トンと背中が壁に当たる。

とうとう追い詰められて、これ以上後ろには下がれない。




「凪桜……」


目の前には、泣きそうな顔をしたアクマ。




「好きだ」


「阿久津くん‼」


その瞳は、まるで捨てられた子犬のようだ。

母性本能をぎゅんぎゅんに刺激してくる。




「あ、あたし……あたし‼」


「ん?……何だ?」


アクマが優しく問いかける。

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