これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
至る所に散っていた不良達が、一気にアクマの周りに集まって来る。
その勢いで、繋がれていた手が離れた。
よっしゃ‼このまま逃げてやる‼
人混みを抜け出そうと体を反転しかけた時――……
「あれ!?もしかして二年の高瀬凪桜じゃん!?」
「へっ?」
不良の一人がこちらに気づいた。
「うおー!まじで高瀬さんじゃん!?」
「なに!?阿久津、おめー、知り合い!?」
ぞろぞろとあたしの周りに人だかりが……