これ、俺の。最強★不良彼氏に愛されて
「阿久津くんも、おかえり。
凪桜のこと、ちゃんと送り届けてくれて、さんきゅー」
環菜と由奈が、笑顔でこちらにやってきた。
「……ぁ、ただいま……」
ようやく顔を上げれて、すごくホッとした。
先ほどまで感じていた重苦しい空気が、一気になくなっていて……
他のクラスメイト達も、残り少ない昼休みをお喋りに興じている。
コイツ……まだ手回してないのかな。
昔の時のような、クラス一丸となった疎外感が感じられない。