ぼくらのストロベリーフィールズ
きゅっと目を細め、無邪気そうに歯を見せて笑う尚紀くん。
少し伸びた茶髪の隙間から、太いシルバーのピアスがきらっと光った。
真顔だと怖そうなのに、
彼の笑顔には、心を穏やかにさせるような魅力がある。
でも……だからこそ……
あのキスは反則だって!
「そ……そりゃー。だって!」
「でもそういうとこも可愛いよね」
「ちょ! 何言ってんの!?」
「え、ホントのことだけど?」
一吾くんとは対照的。
尚紀くんはストレートな言葉を伝えてくる。
普段からいろんな人に言っているのかもしれないけど、
一応、私も女の子ですから、そんな素直に可愛いと言われれば嬉しい。
も……もしかして尚紀くんってチャラい系!?
この前も、危険と遊びが好きみたいなこと言ってたし!