ぼくらのストロベリーフィールズ
あー疲れたーーー!!
今日は17時~21時の4時間勤務。
昨日よりも働いた分へろへろになったけど、達成感はあった。
部屋着に着替え、部屋を暗くしたままベッドにダイブする。
疲れた体のおかげで、ベッドがいつもより心地よかった。
あ、スマホが振動している。
ナズちゃんかな? 友達かな?
でも眠いし……明日、チェックすればいっかぁ――
軽く家が揺れた気がして、はっと目が覚めた。
スマホを見ると、午前2時。
何だろうと思いつつも、再び睡眠に入ろうとした、
その時。
――バンッ。
1階からだろうか。
かすかに、短く乾いた音がした。
「あれ……?」
お父さんが帰ってきた?
こんな時間に?
自分の部屋の扉をゆっくり開け、階段の踊り場まで進んで耳をすませる。
ギ、ギ、ギーー、とサッシがこすれる低音がかすかに聞こえた。
この独特なつまり気味の音は、1階の和室の窓――。
『洗濯物ちゃんと取り込んだり、電気つけたりしておきなよ。空き巣に狙われやすくなるんだから!』
あっ! と口を大きく開けてしまい、私は急いで両手で自分の口をふさいだ。
もしかして、本当に、空き巣――?