ぼくらのストロベリーフィールズ
予想通り、お前らどっから荒らしに来たんだよ、と特攻服の4人組に絡まれた。
内、1人は金属バットを持っていた。
『わ、変態仮面がいる!』
と1人が達也さんに驚いた瞬間、彼は勢いよく飛び出した。
僕も金属バット持ちのヤツを狙った。
まずはそいつの1撃をかわした後、その腕を締め上げ頭突きをくらわす。
カラン、と砂利にバットが落ちた。
上手く膝を取ることができたため、その場にばたーんと倒して拳をみぞおちに叩き込む。
そのまま左足で顔面を踏み蹴り、もう1人の処理に向かった。
パワータイプの達也さんはすでに1人を倒し、もう1人のこめかみにパンチを入れていた。
しかし、戦う彼の姿を見た瞬間、思いっきり吹き出してしまい、危なく一発もらいそうになった。
相手がふらりとよろけ、とどめをさそうと思った時、『一吾ちゃん!』と声がした。
達也さんが金属バットを投げてくれた。
それから達也さんはバイクに乗り、ぶぉーんぶぉ、ぶぉんぶぉぶぉぶぉ、と変なリズムでエンジンを吹かした。
なんだそれ? と思いながら、そいつの腹めがけてフルスイングをした後、急いでバイクの後ろに乗った。