ぼくらのストロベリーフィールズのレビュー一覧

平均評価星数 ★★★★★ 5.0
★★★★★
2016/11/20 14:25
投稿者: 馳月基矢 さん
優しくて弱い君と、きっと一緒に強くなれる

子どもは親を選べない。 例え親が受け入れがたいほど弱くてずるい人間であっても、子どもは親から離れられない。 経済的にも、精神的にも。 のばらや一吾から見て敵対的に描かれる登場人物も、根っからの悪人ではない。 ただ弱くてずるいだけ。 誰しも少しはそういう汚さを抱えて生きているはずで、その弱さやずるささえいとおしく思える愛や恋もあるだろう。 だからといって、人が人を傷付けていい理由にはならない。 肉体的にも、精神的にも。 のばらと一吾の初恋の物語であり、家庭環境に振り回される子どもたちの社会小説であり、不良少年の群像劇であり、リアルな女子の生態をとらえる学園小説であり、たくさんのエッセンスが詰め込まれた大作です。 テンポのいい文体、のばらの正直さ、生き生きとしたキャラクターのおかけでとても読みやすくて親しみやすく、切なくも力強いラストまでページを繰る手が止まりませんでした。

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★★★★★
2016/06/22 00:14
投稿者: どんぺぇー さん
続きが見たい!

続きが気になり過ぎでやばいです!

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★★★★★
2016/05/24 22:47
投稿者: 圓谷愁 さん
痛みと、強さと弱さの

思ったことをついつい素直に言ってしまうせいで孤立しがちなヒロインのばら。 そんなのばらの前に、久しぶりに現れたのは可愛かった筈の幼なじみの一吾だった。 ストロベリーフィールドで過ごすのばらと一吾の時間は、甘いような、しょっぱいような、どこか脆いような、少年少女の繊細な時間が詰まったそんな時間で。 幼ない少年少女の 心の、体の 痛みと 強さと そして弱さ そんな人間臭さの混同した、綺麗じゃないのにどこか透明度の高い物語。 読後は、のばらや一吾の成長にホロリと涙が落ちるような作品でした。

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