KISSしてダーリン。
そりゃあんたに決まってるでしょうが!!
とはまあ言わないでおく。この逆襲は秘密兵器だからな…
まだ何も作戦がないだけだけど。
「じゃ、また」
「んー」
予鈴が鳴ってカイは去って行った。
いつもカイは朝練があるから一緒に登校はしていないが、朝来るとクラスが違うため大体こうして会いに来てくれる。
うん、嬉しい。素直に嬉しい。
でもあいつ、昨日のことなんっとも思ってないよね?
そして、今日が1年記念日だってこと、絶対忘れてるよね!?
カイが去って行ったほうを睨み付けて立ちつくしていると、背後からいい香りがした。
「ナーツー。おっはよ」
バァシッ
「いっ……ミカ…っ!い、良いところに!!ちょっとお願いがあるの!」
親友のミカ、お色気番長様だ。
毎日背中を殴ってくるその威力は男性顔負けだが(怒られるから言わない)。
「え、なになに。てか、あんたら今日1年でしょ。おめでと」
「っそうなんだよ!!そうなんだよ!!それなのに、あのヤロー…!!」
ミカに、昨日あった出来事を事細かに説明する。