神様になりました
優雨side


ギルド内に入り受付に向かう

「すみません。ギルド入会希望者です。」
「承知しました。ではこの書類にサインお願いします」

書類にサインして受付に渡す
魔力と魔法によるランク決めがある様で、それを今からギルドマスターにしてもらう

「では、マスターをお呼びしますので、先に調査室にお入り下さい」
「はい。分かりました」

教えて貰った部屋に入って待つ事数分
ドアが開き、先程の受付嬢とギルドマスターらしき男性が部屋に入った

「君がギルド入会希望者の伊月優雨と言ったか
私はギルド・リスタスクのギルドマスター、サキラ=リルムだ。皆はリルムやマスターって呼んでいる。好きな方で呼んで構わんよ」

ギルド・リスタスクのギルドマスター
通称"総帝"
総帝はギルドマスターの通り名みたいなものだ
流石世界一のギルドのマスターをしているだけあるな
隙が無いし威厳がある

「伊月優雨です。お目に見えて光栄です、マスター。宜しくお願い致します」
「うむ。始める前に幾つか質問があるのだが良いかな?」
「はい。なんでしょう」

「余り見ない顔だが、他国から来たのかね?
それに、まだ若い顔立ちに見えるが歳は幾つかね?」
「はい。旅をしていてお金稼ぎの為にここで何年か過ごそうかと思いまして。16歳です」
「16⁉︎まだまだ子供ではないか、親はどうしたのかね?それとこの国では18未満の子供は学園に通う義務がある。君さえ良ければ学園に入らないか?」

やはり親の事は聞くか
いつになっても親って言葉には慣れないな
まぁもう過ぎた事だけど…。

「親は死にました。良いんですか?
リシャートル大国の魔法学園には興味あったので是非お願いします!」
「すまない。聞いてはいけない事を聞いてしまったな。おぉそうか!なら何処の学園が良いか教えなさい。君の希望校に通える様に手配しよう」
「大丈夫です、もう昔の事ですから。ありがとうございます。では、リーラス魔法学園でお願いします」

「そうか強いな君は。良かろう、学園長に連絡しておく。君の魔力、魔法記録で試験を受けずに通えるかもしれないから、頑張りなさい」
「いえ、僕は弱いです。
ありがとうございます!頑張ります」

そう、僕は弱い、何時も逃げてばかりだ。
親を捨てたが結局は自分が親から逃げてるだけの事だ。これ以上傷付きたくないから、、、
僕は弱い…。だから弱い自分が嫌いだ

僕の気持ちを察したのかこれ以上何も聞かず
魔力、魔法調査を始めてくれた

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