神様になりました


アルムは騒つく教室に若干の苛立ちを覚えた
理由は言わずともわかるだろう…
優雨の、主の眠りの妨げになるから
(五月蝿い奴等だな、。これでは優雨が起きてしまうでは無いか…)

そんなアルムを他所に未だ教室内は騒ついていた
そして五代貴族達は席には座らず、優雨のいる方に向かってきた

「伊、づ…ん?、此奴…何だ?」
此方を怪奇そうに見る五つの目線
(此奴とは失礼だな…この小僧、佐和家の跡取りか?)
「お前、伊月の使い魔か?」
(この小僧だな、菜月家の跡取りは、。)
「良く我が魔獣だと気付いたな。流石は菜月家の跡取りだな。それに加えて佐和家の跡取りは…。優雨は今寝ておる、話し掛けるなら後にしてくれ」

アルムが喋った事や自分達の正体がバレてる事に驚きを隠せない菜月達
魔獣の王のアルムならこの位知ってて当たり前の事だが、。

「っ⁉︎
何で俺とカエハの事知ってんだ?
初めて会ったってのに。。。」
酷く驚いた様子の佐和

(まぁ、我の正体が魔獣と分かっていて当然だがな…。ギルドの奴等よりもずっと魔力や気配を察知しやすくしていたからな。)
と、アルムは思いながら菜月等の顔をまじまじと眺めていた

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