神様になりました


周りに声を聞かれないよう小さい声で優雨を起こす
「優雨、優雨を起きろ。
そろそろ担任とやらが来るぞ」

するとゆっくりと伏せていた体が起き上がる
そして小さく欠伸をする優雨
「眠れたか?」
周りが五月蝿くてちゃんと眠れたのか心配してる様子のアルム

「まぁ、普通。
アルムのお陰で何時もより大分マシだけどね」
そして軽く笑みを零す優雨
初めて優雨の作っていない笑顔を見たSクラスは全員言葉を失った

その時、丁度扉が開く音がして担任の花瀬が教室に入ってくる
花瀬は唖然とした面の生徒達を見て何があったんだと顔を歪めた

「おーい、お前等大丈夫か?
HR始めっぞ〜!」
花瀬の声でやっと我を取り戻したSクラス
「本当どーしたお前ら。まぁ良い

今日から通常通り授業を行う
Sクラスは基本的に座学より実技だが1年のお前等は座学と実技何方とも同じぐらいの割合だな
ま、頑張れな。んじゃHR終わりだ。」

そう言って花瀬は教室を出て行く


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