神様になりました


僕は花瀬の話を聞いてふと思った
神の僕が禁忌魔法を使えば如何なるのか

禁忌魔法を使って苦痛を味わうのは分かる
でも、それは人間の場合…
僕は人間では無い、神だ
その神が禁忌を犯すと如何なるのか、気にならない筈が無い

だから聞いてみた

「先生質問良いですか?」
「おぉ、何だ。」

気楽に答える花瀬
そして僕は言う

「もし、神が禁忌魔法を使用した場合、如何なりますか?神は人間では有りません。限りなく人間に近い、という事だけで。」
「難しい質問だな〜。
これは俺の憶測に過ぎないが、例え神であれ多少の苦痛や何かがあるんじゃないか?
根拠は無いがな、。」
「そうですか…。
有難う御座います。」

教える側としては、自分の憶測を何の根拠も無く言うのは可笑しいだろうが、僕、個人としてはとても興味深い答えだ

「おー、。
だが、行成、"神"って単語を打っ込むとは流石はSクラスNo.1だな。質問まで面白い」
「それは褒め言葉として受け取って宜しいのでしょうか?」
「そうだな、。
褒め言葉…だな。」
「そうですか。それはどうも。」

「おう。他にも聞きたい事ある奴はいるか〜?
何でも答えるぞー!」
どんと来いとでも言うかの様に言い放つ花瀬
こんな教師は生徒に好かれるパターンだな

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