神様になりました




やっとの思いで、声を振り絞る。

「…ッ!!……ァ………ル ……ム…、」

聞こえるか聞こえない位かの声で。

アルムはピクッと肩を揺らし僕の方を見る。
僕を移した目は酷く驚いていた。
こんな苦しそうにしてたら誰でも驚くと思うけど、。
っていうか聞こえてたのか。こんな時魔獣が人より何倍も聴力、視力、嗅覚が優れてて良かったって思う。

「っ!!!
優雨!!!!大丈夫か‼︎‼︎‼︎⁉︎
やはり止めておけば・・・・・・すまぬ。」

傷付いた表情のアルム。

そんな顔しないで。

お前のせいじゃ無い…
僕が勝手にした事、アルムがそんな顔してなくて良い………

そう言いたいけど、痛みが僕の身体の自由を奪って言わせない。


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