恋に落ちるその瞬間
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今から十年前の、秋。
『は、はじめましてっ……』
当時8才だった私のクラスに転校して来たのがアイツだった。
『北見、ユウです』
女の子のように肌が白く、目もぱっちりして大きくて、
もじもじ照れたように自己紹介をした彼。
私よりも長いんじゃないかってぐらいのまつ毛。
わぁ、なんてきれいな人……。
本気でそう思ったぐらい、ユウは容姿端麗な男の子だった。
今思うと、一目惚れだった。
出会った瞬間に恋に落ちていた。
クラスメイトの誰とも違うユウの雰囲気に、魅了されたんだ。