ずっと、君に恋していいですか?
その日の夕方。
志信は、大至急仕入れて欲しいと連絡のあった、普段店頭に並んでいないタイヤを社用車に乗せて山寺SSに向かった。
久しぶりに薫がSSで仕事をしている姿を見られるかもと思いながら、志信は上機嫌でハンドルを握る。
山寺SSに着く頃には日が暮れ始め、風の冷たいグランドでは若いスタッフたちが寒さを吹き飛ばすような笑顔で接客している。
グランドの隅の邪魔にならない場所に車を停めてドアを開けると、志信はその寒さに身震いした。
(やっぱこの時期のSSは過酷だな…。)
志信は近くにいた若いアルバイトスタッフに声を掛け、薫の居場所を尋ねた。
「卯月さんならピットで作業中です。」
「作業中?なんの?」
「タイヤ交換です。今日は作業できる社員さんが、みんなお休みなんですよ。」
「え、みんな休みなの?」
「一人は公休みたいですけど、最近ここでもインフルエンザが流行ってて。今日はバイトも含めると3人休んでますから。」
「大変なんだな…。」
そのアルバイトスタッフが接客に戻ると、志信はピットを覗いた。
ピットでは薫が真剣な顔で作業をしている。
その隣には新入社員らしき若い男性社員がいて、薫の手元を見ながら熱心に質問していた。
(やっぱり、仕事してる時の薫は凛々しいな…。)
志信は、大至急仕入れて欲しいと連絡のあった、普段店頭に並んでいないタイヤを社用車に乗せて山寺SSに向かった。
久しぶりに薫がSSで仕事をしている姿を見られるかもと思いながら、志信は上機嫌でハンドルを握る。
山寺SSに着く頃には日が暮れ始め、風の冷たいグランドでは若いスタッフたちが寒さを吹き飛ばすような笑顔で接客している。
グランドの隅の邪魔にならない場所に車を停めてドアを開けると、志信はその寒さに身震いした。
(やっぱこの時期のSSは過酷だな…。)
志信は近くにいた若いアルバイトスタッフに声を掛け、薫の居場所を尋ねた。
「卯月さんならピットで作業中です。」
「作業中?なんの?」
「タイヤ交換です。今日は作業できる社員さんが、みんなお休みなんですよ。」
「え、みんな休みなの?」
「一人は公休みたいですけど、最近ここでもインフルエンザが流行ってて。今日はバイトも含めると3人休んでますから。」
「大変なんだな…。」
そのアルバイトスタッフが接客に戻ると、志信はピットを覗いた。
ピットでは薫が真剣な顔で作業をしている。
その隣には新入社員らしき若い男性社員がいて、薫の手元を見ながら熱心に質問していた。
(やっぱり、仕事してる時の薫は凛々しいな…。)