ずっと、君に恋していいですか?
窓拭きを続けながら女性客と談笑している男性スタッフを、少し離れた場所から微かに笑みを浮かべて見ている女性スタッフの姿があった。
卯月 薫(ウヅキ カオル)、入社8年目の30歳。
高校から大学時代の7年間、この会社のSSでアルバイトとして働き、大学卒業後に入社した。
入社後はオフィス街のど真ん中にある本社SSで接客や車の整備作業をして多忙な2年間を過ごし、現在は本社のSS部でカウンセリングチーフを務めている。
(今日も暇だな…。まぁ、11月下旬の月曜日の午前中なんてこんなもんか…。)
薫はグランドを見渡し、手の空いている女性スタッフを二人呼び寄せ、サービスルームの2階にあるスタッフルームに連れて上がった。
テーブルの上には、カラー印刷された大量のハガキと、宛名がプリントアウトされたシールの束が置かれている。
「キャンペーンの準備しようか。今週末から始まるの、マネージャーから聞いてるでしょ?」
「ハイ、スタンプラリーですね。準備って何するんですか?」
「ハガキに宛名シール貼って、郵便番号別に仕分けるの。郵便物が大量の場合は、そうやって郵便局に持って行くと料金が割り引きになるんだよ。」
「そうなんですね。」
「じゃあ、早速始めよう。」
卯月 薫(ウヅキ カオル)、入社8年目の30歳。
高校から大学時代の7年間、この会社のSSでアルバイトとして働き、大学卒業後に入社した。
入社後はオフィス街のど真ん中にある本社SSで接客や車の整備作業をして多忙な2年間を過ごし、現在は本社のSS部でカウンセリングチーフを務めている。
(今日も暇だな…。まぁ、11月下旬の月曜日の午前中なんてこんなもんか…。)
薫はグランドを見渡し、手の空いている女性スタッフを二人呼び寄せ、サービスルームの2階にあるスタッフルームに連れて上がった。
テーブルの上には、カラー印刷された大量のハガキと、宛名がプリントアウトされたシールの束が置かれている。
「キャンペーンの準備しようか。今週末から始まるの、マネージャーから聞いてるでしょ?」
「ハイ、スタンプラリーですね。準備って何するんですか?」
「ハガキに宛名シール貼って、郵便番号別に仕分けるの。郵便物が大量の場合は、そうやって郵便局に持って行くと料金が割り引きになるんだよ。」
「そうなんですね。」
「じゃあ、早速始めよう。」