ずっと、君に恋していいですか?
薫は少し伸び上がって、志信の唇に軽くキスをした。

「私も好き。」

そう言って照れ笑いを浮かべる薫がたまらなくかわいくて、志信は薫の唇に唇を重ねた。

触れ合わせた唇を優しくついばむように吸って、舌先で薫の柔らかく湿った舌を撫でる。

キスの後の薫のとろけそうな顔に、志信は失いそうになる理性をなんとか保って、薫の体から手を離した。

「かわいいから、ホントは薫を食べたいんだけどな。」

「もう…またそういう事を…。」

志信は、恥ずかしそうに目をそらす薫の頬にもう一度キスをした。

「今は腹減ってるから、薫の作った酢豚、食べさせて。」

「じゃあ、急いで作るから、ちょっと休んで待っててね。」

志信はテーブルの前に座ってお茶を飲みながら、料理をしている薫の背中を眺めた。

(これからもずっと、オレのために料理作って欲しいな…。)

二人で同じ物を食べて、一緒に寝て起きて、同じ部屋から出掛けて同じ部屋に帰る、なんて事のない毎日が当たり前になる日が、早く来ればいいと志信は思う。


そのためには、どれくらい頑張ればいいのだろう?





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